新潟日報、静岡新聞等でデジタル教科書に対するコメント掲載
2021年5月30日発行の新潟日報、静岡新聞をはじめとする地方紙に、デジタル教科書についての私のコメントが掲載されました。
下の写真は新潟日報のもの (1面に小見出し、2面に本文)。2024年度からのデジタル教科書導入を前に有識者会議が開かれ、デジタル教科書への慎重論、紙の教科書の併用の可能性が示されたことを伝える記事です。記事の最後に、専門家のコメントとして、デジタル教科書と紙の教科書のメリットとデメリットを理解して双方の「いいとこ取り」の使い方を考えるべきだという見解を示しています。
記事の写真
記事の画像 (学術利用として新潟日報社の好意により許可を受けました)
28日に有識者会議の結果をふまえて、共同通信社からインタビューの申し入れがありました。30分ほどの電話インタビューの内容をもとに、共同通信社の記者が記事としてまとめてくれました。私のコメントが掲載された記事の最後の段落を下に転記します。
「情報通信技術に詳しい群馬大の柴田博仁教授 (情報学) は「発音の確認は紙の許可書が便利なのは間違いないが、多数の機能があるため集中が妨げられるなどのデメリットがある。そうした弊害を理解し、双方を組み合わせて『いいとこ取り』となる使い方を考えるべきだ」と話している。」
デジタル教育の推進は政府が主導で進めていることから、教育研究者の間ではデジタル化が新たな学びをもたらすものとして、デジタル教科書の導入を後押しする見解がほとんどでした。教育現場を中心にデジタル教育への慎重論も一部から出されていましたが、政府はずっとデジタル教育を押し進める姿勢を示してきました。これまで私は、デジタル教科書が子どもの学習効果に与える影響について、一貫して懸念を表明してきました。そうした意見がどのように受け止められたのかはわかりませんが、今回、文科省の会議でデジタル教科書への慎重論が出されたことは、大変に意義あることだと考えています。
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