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2025年6月27日 (金)

【柴田博仁メルマガ】No.12: 書籍『群馬にめぶく物語』

[2025年4月15日 配信]

柴田博仁メルマガご登録の皆様

群馬大学情報学部の柴田です。

ご無沙汰しています。
およそ3か月ぶりの投稿です。
(本当に情けない)

群馬大学に着任してから、
企画から執筆、編集まで、本づくりの全工程を学生の手で行う
「本づくりプロジェクト」を進めてきました。
https://hci-book.inf.gunma-u.ac.jp/

このたび、3月に卒業した3期生が書籍『群馬にめぶく物語』を完成させました。
https://hci-lab.inf.gunma-u.ac.jp/books/2024/

今回のテーマは、この書籍の紹介と制作秘話。

本づくりプロジェクトを始めて強く思うこと。
それは「学生は本づくりが好き」ということ。
大変な活動なのだけど、
毎年、多くの人が本腰を入れて本づくりに取り組みます。
卒業や単位とは全く関係のないボランティア活動に、
学生たちが自ら進んで時間と体力を捧げるのです。
連日、夜遅くまで残って本づくりに励みます。
徹夜をする学生も少なくありません。
はっきり言って、卒業研究よりも気合が入ります。
「タイパ」が口癖の現代の学生がですよ。

それを見て思うのです。
本の持つ力ってすごいなって。
「本を作って読んでもらう」という明確な目標があって、
気の合う仲間と同じ目標に向けて努力する、
という構図が彼らを奮い立たせているのだと思っています。

前置きが長くなりました。
これまで、1期生と2期生は卒業論文に取り組む前、
すなわち4年の秋までに本を完成させました。
今回、書籍完成パーティの開催は、卒業式の次の日。

この事実からもおわかりのように、
制作の過程ではいろいろあったのです。
青春映画でありがちなメンバーの離脱もありました。
でも、それは織り込み済み。
私が思う一番の困難は、今回の書籍が本格的な物語だったということ。

1期生は昔話のパロディを本にしました。
最初からプロットの大枠がありました。
2期生は絵本をつくりました。
物語の内容は短く、説明の至らないところも絵が補ってくれました。
3期生が取り組んだのは、群馬を舞台にした短編小説。
現場を訪れ、ストーリー、キャラクター、物語の世界観など、
プロットの全てを自分たちで作り上げたのです。

想像力をはたらかせれば、物語は簡単に作れる。
とまでは言い切らないけど、予想の50倍以上、物語の創作は難しかった。
自分でも書いてみたけど、自分の物語のつまらないこと言ったら。
読者は正直です。
私の娘は、私の物語を最後まで読めませんでした。
創作には、すごい技術と経験がいるのだと学びました。
先生の私ですらそう思うのだから、
学生はもっともっと創作の大変さを学んだはずです。

学生が「できた」と言って持ってきた物語を
何度もダメ出ししてしまいました。
その代わり、アイデア出しにも協力したし、調査もしたし、
物語の一部を自分が書いてみたりもした。
3年目にして、私としても、今回が最も苦労した本づくりでした。
費やした時間も労力も半端なく、
研究は進まず、自分の書籍の執筆の納期も延期し、
メルマガの発行も滞りました。

そうしたやり取りに最後まで付き合ったのが、
私の研究室の山田怜佳さん、杉本拓未さん、山■一樹さんの3名。
そして、イラスト制作を担当してくれた教育学研究科の西野広紀さん。

そんなこんなで、本の完成はずれ込みました。
それでも、ぎりぎり、卒業の3月末には間に合わせた。
がんばってくれた学生たちに、心から「おめでとう」です。
そして、お疲れ様。

書籍完成パーティの模様を後輩がブログで報告してくれています。
https://hci-book.inf.gunma-u.ac.jp/article.php?category=blog&id=2025-04-03_1

上毛新聞も記事にしてくれました。
https://www.inf.gunma-u.ac.jp/4541/

いいでしょ、うちの子たち。
自慢の学生たちです。


さて、本のコンセプトは、
「群馬の魅力に気づいてもらえるよう、群馬を舞台にした物語をつくろう!」
同じ風景でも、背景がわかると見方が変わるもの。
絵を見るにしたって、画家の生涯や絵の制作秘話を知れば、
その絵が魅力的に思えます。
物語の力を借りて土地を魅力的にしたいというのが狙い。

制作した物語は3つ。
・達磨寺を舞台にした「達磨寺の願い事」
・榛名湖を舞台にした「グローイン・グレー」
・草津を舞台にした「海が見たい」

各々に制作者の個性が感じられます。
私が言うのもなんですが、力作のはずです。
少なくとも魂は込めた。

是非、読んでほしいのですが、今のところ所蔵があるのは、
・群馬大学 柴田研究室
・群馬大学中央図書館
・前橋のバラ園の近くにある「カフェレストラン ばら」
・前橋市内の中学校図書館

今後、随時、群馬県内の主要な図書館に寄贈していく予定です。


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https://forms.gle/YZfU9R9S7hRSTyuH8

 

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