【柴田博仁メルマガ】No.22: 書籍の新刊がもうすぐ発売されます
[2026年4月14日 配信]
柴田博仁メルマガご登録の皆様
ご無沙汰しています。
群馬大学の柴田です。
最近のトピック
・4年生5名が卒業
・修士課程1名が修了
・情報処理学会主催 インタラクション2026でM2 王さん (発表当時はM1) がポスター発表
王 蕊, 小林 絵莉, 武川 昂暉, 矢野 浩二郎, 柴田 博仁 (2026). 紙の本のような触覚インタラクションを提供するVR読書環境の構築. 情報処理学会 インタラクション2026予稿集.
【書籍の発売】
私の書籍の新刊
『電子書籍時代の紙の本の価値 ~30か月間の読書の実体験からわかったこと~』が、
4月21日に産業能率大学出版部から出版されます。
前回の書籍『ペーパーレス時代の紙の価値を知る』から8年。
待望の新刊です。
今回は発売が待たれる新刊の制作秘話を話したいと思います。
【制作秘話】
群馬大学に移る前の富士ゼロックス株式会社に在籍していたころ、
私は意を決して、所有していた本を裁断、スキャンしました。
自分の仕事を徹底してデジタル化しようと考えたのです。
以来、購入した書籍もその場で裁断、スキャンして、デジタルで読みました。
そして、そこで感じたデジタル読書の利便性と問題点を日誌に書き留めました。
自分自身を被験者とするデジタル読書の実験です。
開始から1年ほどでコロナ禍が発生し、在宅勤務が求められたことから
実験の継続が難しくなりました。
今度は紙の読書に切り替えました。
デジタル読書と紙の本での読書の30か月分の日誌を分析したものが、
本書の内容になります。
その間、コロナになったり、会社を辞めて大学に移ったり、英語の書籍を執筆したり。
いろいろな出来事があり、とても実験として統制されたものにはなっていません。
(もともと被験者1人だし、統制しようなんて考えてみいないのですが)
ですが、その分、日常生活に根差した体験を本書には盛り込みました。
実験の終了から書籍の完成まで4年半。
何でそんなに時間がかかったのか。
大学での新しい環境の適応に時間がかかりました。
大学で学生の本づくりプロジェクトを開始し、その支援に体力を注ぎました。
また、自らもエッセイを執筆しました。
提出した原稿について、出版社から大幅な書き直しを命じられました。
体験談が中心の書籍だし、最初は一般の人向けの読み物として書いたのです。
ですが、出版社からは学術書にしてくれと言われました。
前回の私の書籍『ペーパーレス時代の紙の価値を知る』は、そこそこ売れたらしい。
だから、その第2弾に位置づけられるものとして、
新刊を学術書のカラーにしてほしいのだと言われました。
出版社の産業能率大学出版部は学術書の販売が得意なのです。
そこで、執筆の分量を増やしました。
他の論文を引用しながら考察しました。
引用文献も増やしました。
それでも、読みやすさを重視し、時に少しくだけた表現も入れました。
学術書でありながらも、専門家でなくても読める本にしたつもりです。
【書籍の内容】
書籍の内容は、私の読書の実体験が中心で、
それを紙とデジタルの書籍の利便性と問題点の観点から整理しています。
読み書きの研究をしてきた私ですが、
デジタル読書の実体験から見えてきた紙の本の利点が多々あります。
人はこれまでで当たり前にできていたことができなくなって初めて、
そのありがたみを感じるものなのだと実感しました。
また、本を読むという行為がいかなるものであるのかを考え直す機会ともなりました。
端的に言うならば、「読書は身体行為」です。
人は目だけでなく手も使っているし、手を使うことが読書体験を高めています。
さらに、「書籍は別々の体系」です。
なので、書籍ごとのかたまりを意識した読み方が大事です。
詳細についてはやはり、本書を手に取ってほしい。
【最後に】
さて、完成した書籍、
時間と手間がかかった分だけ、かわいくもあり、心配でもあります。
本書は多くの人に愛される書籍になれるのだろうか。
そうなれるよう、皆様にもお願いを申し上げます。
是非、読んで私に感想をください。
他の人にもすすめてください。
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【関連リンク】
・書籍のHP
https://hci-lab.inf.gunma-u.ac.jp/books/denshi-shoseki/
・書籍のちらし
https://hci-lab.inf.gunma-u.ac.jp/books/denshi-shoseki/book4_brochure0.pdf
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